住宅

地震保険で補償対象になる被害とは

こんにちは、建築業界で10年以上働いているKatzeです。

今回は地震保険についての解説をしていこうと思います。

戸建てやマンションといった形態によっても適用内容が異なるので確認していきましょう。

 

補償対象となる事故

一概に地震保険と言っても、どこまでのものを補償してくれるのでしょうか。

これは、地震に起因する火事津波による事故。

地震によって受けた建物や家財の損壊。

これらに対して補償される保険になります。

  • 地震による火災
  • 地震による津波
  • 地震による建物の損壊
  • 地震による家財の損壊

 

保険が支払われる条件

建物の保険が支払われる条件は下記の通りです。

全損 主要構造部(基礎、柱、壁、屋根等)の損害の額が、その建物の時価額の50%以上となった場合、または焼失もしくは流失した部分の床面積がその建物の延床面積の70%以上となった場合
大半損 主要構造部(上記に同じ)の損害の額が、その建物の時価額の40%以上50%未満となった場合、または焼失もしくは流失した部分の床面積がその建物の延床面積の50%以上70%未満となった場合
小半損 主要構造部(上記に同じ)の損害の額が、その建物の時価額の20%以上40%未満となった場合、または焼失もしくは流失した部分の床面積がその建物の延床面積の20%以上50%未満となった場合
一部損 主要構造部(上記に同じ)の損害の額が、その建物の時価額の3%以上20%未満となった場合、または建物が床上浸水もしくは地盤面より45cmを超える浸水を受け、建物の損害が全損、大半損、小半損に至らない場合

この4つの区分に分けられます。

この一部損に満たない場合は補償対象外になります。

また、主要構造部ではない門や塀、ガラスだけの破損などは補償対象外です。

家財の条件は以下の通りです。

全損 損害の額が保険の対象である家財全体の時価額の80%以上となった場合
大半損 損害の額が保険の対象である家財全体の時価額の60%以上80%未満となった場合
小半損 損害の額が保険の対象である家財全体の時価額の30%以上60%未満となった場合
一部損 損害の額が保険の対象である家財全体の時価額の10%以上30%未満となった場合

 

保険金の支払い額についてはこのようになっています。

全損 保険金の100%(時価額の100%が上限)
大半損 保険金の60%(時価額の60%が上限)
小半損 保険金の30%(時価額の30%が上限)
一部損 保険金の5%(時価額の5%が上限)

 

家財とは何が対象なの?

地震保険での家財とは、テレビやソファー、食器棚などの家具の事をいいます。

家具はほとんどの物が対象になりますが、金額が30万円を超えるものに関しては対象外

また自動車も対象外になります。

つまり宝石類などの高価なものは補償されないのでご注意ください。

家財の損害の計算の仕方ですが、これは5つに分類して考えます。

分類 項目 最大
食器陶器類 調理器具、食器、陶器など 1% 5%
電気器具類 エアコン、冷蔵庫、テレビなど 2.5% 20%
家具類 ソファー、机、食器棚など 4% 20%
見回品その他 カメラ、書籍、レジャー用品など 2.5% 25%
衣類寝具類 ベッド、衣類など 15% 30%

これをもとに、1つ損壊していれば、その分類の数値を足していく感じで計算します。

例えば、食器が10枚、食器棚1台、パソコン1台の被害があったとした場合

食器   10枚 × 1% =10% ⇒ 最大5%なので5%

食器棚  1台 × 4% = 4% ⇒ 4%

パソコン 2台 × 2.5% =5% ⇒ 5%

5% + 4% + 5% = 14%

となり、このケースだと一部損が適用されます。

 

地震保険が支払われないケース

上記で建物と家財の損害状態に応じて地震保険が支払われる条件を記載しました。

しかし上記の条件を満たしていても保険が支払われないケースがあります。

1つは地震発生の翌日より11日以降に発生した損害や盗難、紛失については補償されません。

もう1つは保険の1回の地震での支払総額が11兆3000億円を超えた場合、本来もらえる保険金が削減されます。

もらえないわけではないですが、被害がかなり大きい場合は削減される事もあるので注意が必要です。

1回の地震とは頻繁に地震が起こっている場合は72時間以内に起こった地震は1回と見なされます。

 

マンションの保険適用について

まずマンションには専有部分共用部分に分かれています

専有部分とは、簡単に言ってしまえばご自身の部屋の中の部分の事です。

共用部分とは、エントランスやエレベーター、さらにベランダ、バルコニー、サッシ、玄関ドアも全て共用部分となります。

マンションで一番気を付けておかなければいけないのが、共用部分の損害区分が決まると専有部分も同じになってしまうという事。

つまりは専有部分が大半損や小半損の被害区分だったとしても、共有部分は一部損と区分されてしまった場合は専有部分も一部損の保険金しか下りないのでご注意ください。

最後に

如何でしたでしょうか。

日本は地震が多く、地震保険に入っている方も多いかと思いますが、これくらいじゃ保険が下りないと思って、申請すらしてない方もいるのではないでしょうか。

家財は広い範囲で対象になっているので、算出してみて10%以上であれば補償されます。

地震が起きて、安全を確認出来た後に家に帰った際は、スマホなどで写真を撮って保存しておくようにしましょう。

また戸建てとマンションによって、損害区分の判断の仕方が異なるので、マンションの方はご注意ください。

地震保険の査定についてはこちらで紹介されているので一度問い合わせてみるといいのではないでしょうか。

意外と自分の家も保険対象かもしれませんよ。

Other-LIFE
【地震保険】あなたの家も保険の対象かもしれない!?|Other-LIFE
https://otherlifeblog.com/earthquake-insurance/
地震大国と言われる日本 まだ記憶に新しい東日本大震災や大阪北部地震 多くの住宅の耐震性が高くなっていて被害は昔に比べて大

 

今回は 地震保険で補償対象になる被害とは というテーマで解説しました。

御閲覧ありがとうございました。