住宅

地下室を作る4つのメリットと3つのデメリット

こんにちは、建築業界で10年以上働いているKatzeです。

今回は名前を聞くだけでおしゃれなイメージがある地下空間。

地下ならではの部屋作りが出来る為、憧れますよね。

今回は地下室を作るメリット・デメリットについて確認していきましょう。

地下室とは?

地下室とは建築基準法上の「地階」の事を指して言います。

地階というのは天井高の1/3以上が地盤面より下にある居室の事を言います。

つまり、オコジョみたいにひょっこり出てても地下室という事になるのです。

この地階は地上から1m以下に天井があり、用途が住宅の場合は延べ床面積の1/3以下であれば床面積に入れなくてもいいですよーという緩和措置があります。

わかると思いますが、誤解されると大変なので言っておくと、建築基準法上の床面積に算入しなくてもいいというだけで、坪単価の坪数に入らないわけではないです。

難しい話ですが、容積率などの緩和になりますので、法律上これ以上家を大きくできない場合、延べ床面積の1/3以下までなら地下室で面積を増やすことは許容しますよという事です。

それではメリット・デメリットを確認していきましょう。

 

地下空間を作るメリットとは

地下室って聞くだけで色々想像出来てわくわくしてきますよね。

実は地下室を作るメリットっていいものが多いのです。

地震時の揺れが軽減される

え?って思った方もいらっしゃるでしょうか。

意外かもしれない地震に対するメリット。

これは地震が起こった時に地下室の周りの地盤が押し合いバネのような役割を果たすことで揺れを軽減されると考えられてます。

実際にコンピュータによるシミュレーションの結果でも地上階しかない建物に比べて約60%もの揺れを軽減できたという結果が出ています。

最近では竜巻の発生や超大型台風なども日本で発生するようになりました。

そういった災害に対して強いというメリットがあります。

 

音や振動が外に漏れにくい

地下室と言えばこのメリットが大きいですね。

地中に設置されている為、音や振動が外まで伝わりにくいです。

例えば楽器を演奏したい、シアタールームを作って大音量で鑑賞したい、自宅にカラオケルームを作りたい等。

地下室があると周りの迷惑を考える必要がなく、自由な空間を作ることが出来ます。

もちろん外からの騒音などもほとんど聞こえません。

 

夏は涼しく、冬は暖かい

地下室というのは、当たり前ですが地中にその居室があります。

それ故、地中の温度の影響を受けるわけですが、この地中の温度1年を通して、約13~21℃くらいの間でしか変化しません。

なので、夏は外気温より涼しく冬は外気温より暖かい部屋を実現できるのです。

なので、空調の使用を抑えることが出来、省エネになります。

 

狭小地でも部屋を増やせる

趣味などに使う以外にも、都心部など土地が狭いところで家を建てる場合にも有効な地下室。

建物の高さ限界まで建てても部屋数が足りない場合、土地もないし広げらないという状況でも地下室を作る事で部屋数を増やすことが出来ます。

容積率の緩和もあるので、もしいっぱいいっぱいに家を建てていた場合でも、対応可能です。

大きさに限りがあるとはいえ、それによって部屋を増やすことが出来ます。

 

地下室ならではのデメリットとは

それでは、地下室を作る場合のデメリットを解説します。

 

コストが高い

何といっても地下室のデメリットとはコストの高さ

地下室を作る為にその部分を深く掘り、鉄筋コンクリートで仕上げていくわけですから、非常に高くなります。

土を出して捨てるだけで結構な金額になります。

また地下室は鉄筋コンクリート造で構造計算が必要になります。

材旅費や工事費だけでなく構造計算の費用も別でかかってきます。

それ以外にも換気などの設備やドライエリアを設ける等、様々な対処をしていかなくてはいけません。

あるサイトでは12.5坪で1350万円~とも言われています。

私の感覚でも決して高いイメージはないので、それくらいのイメージを持たれていた方がいいかと思います。

ドライエリアとは

ドライエリアとは地下室の外周部を掘り、空間を設けることで地下室に太陽の光や風を取り入れる為の空間です。

 

湿気が多くじめじめしている

地下室と聞くと、やはりじめじめしているイメージがありますね。

これは特に夏場に多いのですが、よく地下室は湿っているからその水分が・・・などと言われることがありますが、多くは夏の高温多湿の空気が入ってくることにより起きています。

地下室は先ほど記述したように、年間を通して大きな温度変化はありません。

つまり、夏は涼しい為、高温多湿の外気が流れ込むことにより結露を起こし、ジメジメしてしまうのです。

ジメジメしやすいのでカビの発生なども多く、換気設備は必須です。

 

明るさや、風通しが悪い

やはり地下室なので、採光や風通しの面ではかなり効率が悪いです。

上記でも説明した通りドライエリアを作る事で光を取り入れたりすることは可能ですが、風通しはあまりよくはないでしょう。

またドライエリアを設けると地下ピットというものを作り、ポンプにて排水を行うのですが、昨今ゲリラ豪雨や集中豪雨などが頻繁に起こり、排水が間に合わない事があります。

床に近い位置に窓を設置していると、雨水が入ってくることも・・・

ポンプが壊れてしまった場合も同様で、早急に手配しなければ地下室は大変なことになってしまいます。

壊れた時の備えとして、ポンプは2台以上使う事をお勧めします。

 

最後に

如何でしたでしょうか。

誰しも地下室の空間って憧れますよね。

プライベートな空間で周囲を気にせず好きな事が出来る部屋。

家族で大音量で映画を見たり、空間を広く取って遊べるようにしても音や振動が漏れにくいので気を使う必要がありません。

地震に対するメリットもあります。

コストがかかってしまったり、湿気などの問題もありますが、それを差し引いても非常に魅力的な空間ですよね。

予算に余裕があるのであれば、是非ご検討ください。

 

今回は 地下室を作る4つのメリットと3つのデメリット というテーマで解説しました。

御閲覧ありがとうございました。