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第三者検査機関って何?お願いした方がいいの?

第三者検査機関って何?お願いした方がいいの?

こんにちは、建築業界で10年以上働いているKatzeです。

今回は住宅の第三者検査機関について解説していきたいと思います。

第三者検査機関とはいったいどういうものなのか。

そのメリット・デメリットについて確認していきましょう。

第三者検査機関ってなに?

第三者検査機関とはなんでしょうか。

基本的には住宅は行政の検査機関と民間の検査機関(瑕疵担保保険)の2つの検査を行います。

その2つの検査機関で、基礎の配筋、金物検査、完了検査を行います。

それに合格する事で建築基準法通りの建物が建っていると認められるようになっています。

ただ、それだけだと不安という方向けに建築士の方が別で検査をしますよと言っているのが第三者検査機関と言われるものです。

その金額によって検査の回数などが変わります。

 

第三者検査機関に依頼するメリット

第三者検査機関を入れるメリットですが、悪徳な施工会社だった場合はかなり効果的です。

建築士の資格を持っているような人が見るので、細かい部分をマニュアルに沿って検査してくれます。

また通常の検査では見ることがないところまで確認するので、ちょっとした間違いなども見逃さず、指摘をしてくれるので、安心です。

また何か不具合があった場合、施工会社に直接伝えてくれて報告書を直接施主様にお渡しするので、隠蔽の心配もないし、施主様から施工会社に伝えなくても大丈夫なので気苦労がかかる事もありません。

悪意がなくても無知が故に間違った施工をしている事があり、それも指摘してくれます。

基本的に指摘される部分は無知が故というケースがほとんどです。

メリット

  • 施主様が直接依頼する会社なので、癒着などの心配がない。
  • 行政や保険会社の検査では見ないところまで確認してくれる。
  • 施工会社と直接やり取りをしてくれるので、費用以外の負担が少ない。
  • 間違った施工を是正できる。

 

第三者検査機関によって受けるデメリット

では第三者検査機関を入れることによるデメリットとはなんでしょうか。

まず、工程が長くなりがちになります。

第三者検査機関といっても商売なので何もありませんでした、を何回もある検査で続けるわけにもいかないので、何かしら見つけて指摘してきます。

そういった部分をやり替えることになるので、まず工期は伸びます。

それを施主様が毎回指摘があるから悪質な施工会社だと思うようになり、不信感により施工会社との関係が悪化します。

住宅は現場で手作りで作っていく為、見つけようと思えば不具合なんていくらでも見つけることが出来ます。(問題がないようなものが多い)

例えば釘のピッチ(間隔)が近すぎるとか、構造に関係のない部分の釘が1か所めり込みすぎている、木材の規定寸法より1mm小さいなどなど

木材に関しては痩せて縮むことがあります。

ほかにも現場の経験上、そうする方が綺麗に納まるという事なんてたくさんあります。

それを指摘通り直して不具合が起きたとしても責任は取ってくれません。(マニュアルではそう書いてあるから)

施主様をこんなに指摘事項がありましたって脅し、直す必要がないものまで指摘してくるような悪質なところもあります。

第三者検査機関もしっかり見極めないと、ただお金を浪費するだけの結果になってしまう事も・・・

なんなら検査員がアルバイトのところもあるくらいです。

もし第三者検査機関をご検討される場合は、そういったことも見極めて依頼しましょう。

また、第三者検査機関はあくまで検査をするだけなので、それによって何か見落としがあったりしたからといって、何か保証があるわけではないことがほとんどです。

 

デメリット

  • 工期が長くなる。
  • 問題ない箇所の指摘をされる事がある。
  • アルバイト検査員が来ることがある。
  • 何かしら保証があるわけではない。
  • 費用が高い

 

既存の検査では不十分なの?

では、既存の検査機関では不十分なのか。

既存の検査とは、基礎の配筋、建物の金物、筋交い、耐力壁の位置、これらを検査します。

これは構造に関わるとても重要な部分になり、ここに欠陥があると住宅が建築基準法の規定する耐震性を有しないものとなってしまい、基礎もそれに耐えられないという家になる場合があります。

そういった重要な部分に関してはしっかり検査が入っており、手を抜くとか金物を少なくするとかいう事はまず出来ません。

付けたものを検査後にわざわざ外すような手間をかけるような施工会社があったとしたら、大工さん達が仕事を受けなくなります。

だって、そんな会社いつばれて潰れるかわからないですよね。

そういうことをするような会社はすぐに噂が広まって、誰も仕事を受けなくなります。

なので、そういった最低限の検査は入っており、忘れなどもないように行政と民間の2つの検査が別々で行われるので、見落としもほとんどないです。

民間の保険の検査に関しては、もし見落としがあって問題があった場合は自分たちが保証しなければならない為、検査で手を抜く理由がありません。

また別の部分で施工不良の指摘があった場合ですが、先ほども記述した通り、第三者検査機関も商売です。

検査しましたが問題ありませんでした」と何回も続けると、「ちゃんと見てくれてるのか」と不信感を抱かれます。

逆に指摘箇所が多いと、「こんなに見つけてくれた!」と依頼主が思い、他にも勧めてくれるので何かしら指摘をしてきます。

第三者検査機関の立場ならどうするか、考えなくてもわかりますよね。

もちろんちゃんとしている第三者検査機関もいます。

では、その指摘がある部分について、問題ないのかという点についてです。

確かに「このくらいなら・・・」っていう部分を指摘されることはあります。

上記で記述したように、現場での手作りなので全てを完璧にこなすことは難しいです。

(そういったところを毎回やり直せと言うなら出来ますがコストが上がる為、家自体が高くなります。)

指摘される部分のほとんどが問題がない事が多いです。

何故かというと、それが原因で大きな不具合が起きるとしたら、その施工会社が是正しているからです。

施工会社というのは、何か不具合が起きた場合はそれを確認し、原因を見つけ、対処します。

その経験をもとに、原因となるものを是正していきます。

何故ってそれが保証期間内に起きたら無償で修理しなければならないからです。

そうやって長年培ってきた経験をもとに施工していきます。

結論をいうと、そこまで重要ではない部分がほとんど。

まともな会社ならクレームになるとわかってるものは確実に直します。

ですので、私の結論としては既存の検査のみでも重大な欠陥が起るような事はほぼない。

しかし、細かい部分まで完璧に近いものを求めるのであれば第三者検査機関を利用するのは有り。

 

最後に

いかがでしたでしょうか。

第三者検査機関は施主様の不安を少しでも和らげるという意味でもいいものではあります。

しかし、その指摘内容が多いからといって施工会社が悪徳という事ではありません。

というか、おそらくどこの施工会社でも指摘事項が多くなります。

手作りのもので完璧がない以上、指摘される部分は必ずあります。

なので、依頼する場合はそういうものだと思っておく方がいいでしょう。

また責任を持って検査を行なって欲しいのであれば、何か問題があったら責任をとる立場の民間の保険会社に検査の拡張依頼をするのも一つの手です。

追加料金はかかりますが、検査事項を追加して行うことが出来ます。

もちろん第三者検査機関を利用することで多くの部分をしっかり管理出来るのでメリットは大きいです。

メリットとデメリットをしっかり理解して利用するかご検討ください。

 

今回は 第三者検査機関って何?お願いした方がいいの? というテーマで解説しました。

御閲覧ありがとうございました。