住宅

布基礎とベタ基礎はどっちがいいの?【徹底解説】

こんにちは、建築業界で10年以上働いているKatzeです。

今回は家の重要な部分、基礎について解説したいと思います。

一般的に基礎と言っても、布基礎やベタ基礎などをよく聞きますが、どっちがいいのかわかりませんよね。

今回は布基礎とベタ基礎ついて解説していきます。

基礎ってなに?

そもそも基礎とはという事ですが、基礎とは家を一番下で支える鉄筋コンクリートで出来ている部分の事を言います。

この基礎に土台と言われる木材を並べ柱を立てて行きます。

そういう家の全ての重量を支えている、建物にとって一番重要な部分になります。

いくら建物がしっかりした作りをしていても、基礎や脆弱であれば全く意味のないものになってしまいます。

では、基礎にはどんな種類があるのでしょうか。

 

布基礎とは

どんなものがあるの?基礎の種類とは【徹底解説】

まずは布基礎という基礎。

布基礎(ぬのきそ)とは上記の画像の鉄筋のところに連続したコンクリートを打設する事で作られた基礎の事です。

これは外周部と主要な間仕切りの部分に基礎が立ち上がってきます。

この基礎を枠で覆い、コンクリートを打設して枠を解体します。

そのあと、湿気が上がるのを防止するために外周部から内側の部分に防湿シートを敷き、コンクリートを敷設します。

縦に立ち上がっている基礎梁部分と地面に埋まる部分が横に広がっているフーチングという部分で作られている逆T字型の基礎になります。

日本の木造住宅では昔から多く使われていた基礎です。

逆T字の基礎部分鉄筋とコンクリートを、外周部から内側の部分に防湿としてのコンクリートを薄く敷設するだけなので、コストを抑える事が出来ます。

どんなものがあるの?基礎の種類とは【徹底解説】

 

布基礎はベタ基礎に比べ、縦に長いので集中的な荷重に対して抵抗力が強いです。

しかし、外周部の基礎の内側は防湿シートを敷き、調質材を入れたり、防湿コンクリートを打設しますが、これに強度は期待できません。

鉄筋も入っていませんし、厚みもかなり薄いものとなります。

完全に防湿のみを目的としている為、強度はないと思ってください。

最初はいいですが、地震などにより家が揺れたり経年により割れたりすることがあります。

また、防湿シートや防湿コンクリートなどで覆っていない場合はシロアリなどの害虫被害にも注意が必要になります。

防湿シートを敷き、コンクリートを打設している場合は侵入しづらくなっていますが、立ち上がり部分とのジョイント部分が離れたり、地震などによりコンクリートと防湿シートが破れた場合は侵入してくる可能性があります。

立ち上がり部分との取り合いは隙間が空きやすいので、その部分に防虫剤を撒いている会社もあります。

防蟻に対する対策をしっかりしているか、確認しておくと安心です。

 

ベタ基礎とは

布基礎とベタ基礎はどっちがいいの?【徹底解説】

こちらがベタ基礎となります。

ぱっと見じゃあまり違いが分かりにくいですね。

布基礎とベタ基礎はどっちがいいの?【徹底解説】

断面図はこんな感じになっています。

布基礎と違いフーチングがありません。

しかし、ベタ基礎はベースと言われる家の底面全てに150mm以上の厚みのコンクリートを打設します。

ここには全て鉄筋が入っていて、布基礎の防湿の役割のコンクリートとは違い、しっかりと強度があります。

下のベースのコンクリートを打設して、立ち上がり部分の枠を組み、立ち上がりのコンクリートを打設します。

ベースコンクリートの下には防湿シートも敷いているので、湿気対策も問題ありません

布基礎と違い2回に分けてコンクリートを打設する為、ベースと立ち上がり部分に継ぎ目が出来てしまいます。

家の形でベースが打設されるので、基礎外周部より内側でシロアリた害虫が浸入する事はほとんどありません。

底面すべてがコンクリートなので、家の荷重を面全体で分散して支える基礎です。

 

布基礎とベタ基礎の比較

結局、布基礎とベタ基礎、どっちがいいのよ?って事になるとは思います。

結論から言うと、こっちの方が強い!という事もなくこっちの基礎だからダメって事もありません。

とはいえ、比較と題したので、2つを比べると、という意味で解説すると

やはり、面で支えている分、耐震性や強度という面ではベタ基礎の方が有利になりやすいですね。

※決して布基礎が弱いという意味ではありません。

しっかり建築基準法通りに建てていれば、どちらの基礎でも全く問題はありません。

またシロアリや湿気の対策としてもベタ基礎の方が安心はできます。

しっかり対策を講じている場合は布基礎でも十分防蟻防虫効果は期待できます。

布基礎はコンクリートが少ない分、ベタ基礎よりコストは下がります。

  • 基礎の耐震性や強度についてはベタ基礎の方が有利になりやすい。
  • 布基礎はコンクリート量が少ない為、低コスト。
  • シロアリや湿気はベタ基礎の方が安心はできる。布基礎は対策次第。

 

最後に

如何でしたでしょうか。

布基礎とベタ基礎、工法による違いで各々のメリット・デメリットがあります。

基本的には施工業者により、ほぼ基礎の種類は決まっています。

最近の住宅では多くがベタ基礎が主流にはなっていますが、ハウスメーカーなどは布基礎を採用しているところもあります。

どちらの基礎も多少のメリット・デメリットはありますが、基本的にはどちらを採用しても問題はありません。

地盤の状況などにより、様々な判断がされます。

何度も言いますが、どちらの基礎だから弱いという事はありません。

布基礎なら布基礎で、ベタ基礎ならベタ基礎で大丈夫か十分に検討された結果、問題ないと判断されて工事を進めています。

結果により地盤改良などを行ったりして対策されます。

ただ布基礎の場合だけ、どういった防蟻防湿の対策をしているか確認しておいた方がいいと思います。

防湿シートや防湿コンクリート、立ち上がり部分との防湿コンクリートの隙間の防蟻対策など、しっかり確認をしておきましょう。

私が以前勤めていた某ハウスメーカーも布基礎を採用していましたが防湿シートを敷き、防湿コンクリートを打設したあと、防湿コンクリートと立ち上がりの取り合い部分に粉状の防蟻剤を撒いて対策していました。

その防蟻剤のメーカーの話によると、粉がある限りは効果があるから大丈夫との事でした。

こういった対策をしっかりしているのであれば、どの基礎を使っても問題はありません。

もし布基礎で気になるのであれば対策を聞いてみてはいかがでしょうか。

それで不安な返答だった場合は、コストは上がりますが、ベタ基礎でやってもらえないか聞いてみてもいいかもしれません。

ただ通常布基礎ばっかりやっている場合、断られる可能性もありますので一度問い合わせてみてください。

 

今回は 布基礎とベタ基礎はどっちがいいの?【徹底解説】 というテーマで解説しました。

御閲覧ありがとうございました。