住宅

4種類のサイディングの特徴とは【徹底解説】

今回は住宅の外壁のサイディングについて解説していきたいと思います。

サイディングとはどういうものなのか、確認していきましょう。

サイディングとは

サイディングとは住宅などの外壁の仕上げ材の事です。

昔よく使われていた「左官塗り」の湿式工法とは違い乾式工法になります。

工場で成形されてきたものを現場でカットし、張り付けていきます。

塗り壁とは違い工場生産なので品質が安定しており、防水性や天候による劣化にも優れます。

また柄や色なども豊富で、毎年のように新柄が出ています。

サイディングには主に4種類あります。

  • 窯業サイディング
  • 金属サイディング
  • 木質サイディング
  • 樹脂サイディング

 

窯業系サイディング

4種類のサイディングの特徴とは【徹底解説】

kmew様より引用

窯業系サイディングの特徴

メリット

  • もっとも普及されているサイディングで柄や種類が非常に多い。
  • 国内では7~8割ほどのシェアを誇る。
  • 防火性、衝撃に強い。
  • 親水性、光触媒など汚れに対抗できる商品がある。

デメリット

  • 釘留めだとタッチアップが目立つことがある。
  • 釘を打つ位置や凍害によりひび割れが起こることがある。
  • コーキングのメンテナンスが必要。

窯業サイディングはサイディングの中では最も使用されているサイディングです。

窯業サイディングはセメント質のものと繊維質のものを混ぜて作られています。

なので特徴としては防火性に優れており、衝撃などにも強い性質を持っています。

各メーカーによって名前が違ったりしますが「親水性」があるものが増えてきていて、雨の水で汚れを落としてくれたりするものがあります。

もっとランクの高いものだと、「光触媒」などもあり、太陽の光によって汚れを落とすものもあります。

予算に余裕があるのなら、検討する価値ありです。

また14mmの「釘留め」のサイディングが標準のところが多いですが、少しだけ追加費用をかけて「金具留め」のものをお勧めします。

釘打ちの場合は釘に色が付いているのですが、やはり釘打ち機などで施行するため、表面の塗装が剥がれます。

また、サイディングも釘を打つ衝撃で表面が浮いたりめくれたりします。

タッチアップといって補修剤を塗って色をつけるのですが、色が合わなくて逆に目立ったりすることがあります。

表面があまりデコボコしていない単色のサイディングなどは特に要注意です。

釘留め」のサイディングが全て目立つというわけではありませんが、目立ちやすいです。

金具留め」も傷などはタッチアップするのですが、「釘留め」のように表面に釘などが出てこないため、タッチアップする箇所が激減し、ほとんど目立たなくなります。

最初は目立たなくても、後から目立ってくる事があるので見た目が気になる方は「金具留め」を検討してみてください。

またサイディングのジョイント部分はコーキング処理となるので、5~10年程度でメンテナンスが必要になります。

コーキングなしのコーキングを使わない工法のサイディングもありますが、窓周りはコーキングが必要だったりして箇所数は少なくなりますが結局メンテナンスが必要な事もあるので、注意が必要です。

 

金属系サイディング

4種類のサイディングの特徴とは【徹底解説】

kmew様より引用

金属系サイディングの特徴

メリット

  • 断熱性に優れる。
  • 防音性が高い。
  • 商品自体が軽い為カバー工法が出来る(リフォーム)
  • 凍害などによるクラック(ひび割れ)がない。

デメリット

  • 窯業系に比べコストが高い。
  • 衝撃などにより凹みやすい。
  • 柄などが少なく、金属のため表現性が低い。

金属系サイディングは、表面は薄い金属の化粧板で裏に断熱性のある裏打ち材により形成されています。

重量は非常に軽く、断熱材も入っている為、リフォームやリノベーションなどでカバー工法として使われることが多い材料です。

カバー工法とは既存の外壁材の上からそのまま張り付ける工法です。

金属系サイディングが軽いため、家に負担をかける事もほとんどありません。

しかも、金属系サイディングは断熱材が含まれている為、外断熱の効果が期待出来るのでリフォームやリノベーションには非常に向いている工法になります。

断熱材が入っていることで、防音性もあり優れた外壁材となります。

デメリットとしては、窯業系サイディングと比べるとコストが高いです。

また表面が薄い金属なので、尖ったものなどで衝撃を与えてしまうと凹みやすく、傷なども目立ちやすい傾向にあります。

柄なども窯業系サイディングと比べるとかなり少なく、木目やレンガ柄もありますが、そこまで表現性が高いものではありません。

性能は高いものの、外観的なものではのっぺりしやすいイメージになります。

しかし、シンプルなデザインや金属の素材を活かすような外観ではかなりかっこいい外観になります。

 

木質系サイディング

4種類のサイディングの特徴とは【徹底解説】

大和屋様より引用

木質系サイディングの特徴

メリット

  • 木の温かみのある外観になる。
  • 本物の木を使っている為、同じ柄はなく独自性の強い外観。
  • 断熱性・保温性が高い。

デメリット

  • 費用が高い。
  • 水や火に弱い。
  • 小まめなメンテナンスが必要。
  • 使用出来ない地域がある。
  • 取り扱い業者が少ない。

木質系サイディングは、その名の通り本物の木を使ったサイディングです。

自然の木材を使用している為、まったく同じものはなく、唯一無二のオシャレな外観になります。

また木材は熱を吸収しにくく、表面温度も変化しにくいため断熱性や保温性に優れています。

デメリットはやはり木材なので、水や火に弱い性質があります。

そのため、防火指定のある地域では使用できない場合があります。

水も染み込んだままになると腐ってきてしまうので、こまめに塗装を行う必要があります。

木質系サイディングは天然の木を使用していることもあり、コストは高くなります。

あまり普及していない事もあり、取扱業者が非常に少なく慣れている業者があまりいないのも不安材料のひとつです。

 

樹脂サイディング

4種類のサイディングの特徴とは【徹底解説】

ゼオン化成株式会社様より引用

樹脂系サイディングの特徴

メリット

  • 耐久性が高い。
  • 撥水性が高い。
  • 非常に軽量。
  • 費用が安い。
  • メンテナンスの必要があまりない。

デメリット

  • 遮音性が低い。
  • 柄などの種類が少ない。
  • 重厚感がない。
  • 紫外線の影響でひび割れが起こることがある。
  • 取扱業者が少ない。

樹脂系サイディングはアメリカやカナダでは5割ほどの住宅で使用されているサイディングです。

樹脂なので非常に軽く、既存の住宅の外壁の上からでも施工出来ます。

また樹脂製なので撥水性が高いサイディングになります。

水分を吸収する事がないので、吸った水分が凍ってひび割れる凍害などがほとんどありません。

樹脂系サイディングはメンテナンスフリーと言われるくらいメンテナンスが必要ないサイディングです。

オープンジョイント工法を行う事で、コーキングもほとんど使用せずに施工出来ます。

デメリットは薄い材料なので、遮音性がかなり低くなります。

樹脂製なので、重厚感はなく高級感を出すのは難しい。

また、樹脂は紫外線に弱く硬質化しひび割れを起こすことがあります。

これに関しては年々改善されてきており、性能がかなりよくはなってきています。

樹脂系サイディングも木質系サイディングと同じく、日本ではあまり普及していないため、施工できる業者がかなり少ないです。

 

最後に

如何でしたでしょうか。

サイディングと言えば一般的には窯業系サイディングを指すことが多いのですが、大きく分けて4種類もあります。

とはいえ木質系サイディングや樹脂系サイディングは日本ではまだまだ普及が進んでいません。

採用されることが少ないため、実際に見る事も難しくデメリット部分で気になる部分がいくつかあるので、敬遠されやすい。

取扱業者が少なく、アフターなどが不安で業者からも採用されづらい。

そんな感じでしょうか。

私も使ったことがないものを要望されると構えてしまいますので、わかる気はしますが・・・。

窯業系サイディングも当初はかなり敬遠されていたのですが、今ではほとんどの住宅がサイディングを採用するようになったので、いずれ日の目を見ることがあるかもしれませんね。

 

今回は サイディングとは【徹底解説】 というテーマで解説しました。

御閲覧ありがとうございました。