住宅

隣地斜線制限の緩和措置【徹底解説】

こんにちは、建築業界で10年以上働いているKatzeです。

今回は前回解説した隣地斜線制限についての緩和措置についての解説です。

建築士の資格を勉強している人以外は興味がないと面白くないかもしれませんが、よかったらご覧ください。

 

セットバック緩和

道路斜線制限の部分でもあったセットバック緩和です。

しかし、道路斜線のセットバック緩和とは内容が異なりますので、しっかり確認しましょう。

隣地斜線でのセットバック緩和は「20m若しくは31mを超える部分でのセットバック」が適用されます。

隣地斜線制限の緩和措置【徹底解説】

 

このように20mもしくは31m以内がセットバックしていなくても、20mもしくは31mを超えた部分でセットバックしている場合はセットバック緩和が適用されます。

逆に20mもしくは31m以内の部分がセットバックしていた場合、そこ部分はセットバック緩和の適用にはなりません。

あくまでも、20mもしくは31mを超えた部分のセットバック距離が適用の距離になります。

隣地斜線制限の緩和措置【徹底解説】

上記の図だと、①はセットバック緩和には適用されない距離となります。

あくまでも20mもしくは31mを超えた部分のセットバックのみが適用されます。

20mもしくは31mを超えた部分のセットバックが広いところと狭いところのがあった場合、どちらが適用されるか。

これは不利な方が適用されます。

つまり、距離が短い方が適用されるという事です。

 

水面緩和

続いては水面緩和です。

この緩和も北側斜線や道路斜線の緩和とは内容が異なります。

隣地が公園、広場、水面(河川など)の場合、その幅の1/2だけ隣地境界線を外側にあるものとみなせます。

似たような内容なので、混同しないように注意が必要です。

隣地斜線制限の緩和措置【徹底解説】

図にするとこんな感じになります。

公園や広場、川の1/2の距離だけ緩和されます。

 

高低差緩和

高低差緩和です。

この緩和は北側斜線制限の緩和と考え方は同じです。

隣地側の敷地が当該敷地より1m以上高い場合に適用される緩和措置です。

1m以上高い場合は下記の計算式を用いて算出された数値を当該敷地の地盤面の高さに加算する事が出来ます。

( H - 1m ) ÷ 2 = 緩和出来る高さ

例として、隣地が当該敷地より3m高いところにあったとします。

その場合、上記の計算式で緩和できる高さを求めると

( 3m - 1m ) ÷ 2 = 1m となります。

つまり当該敷地の地盤面に1m加算することが出来ます。

図で見てみましょう。

隣地斜線制限の緩和措置【徹底解説】

このように、当該敷地の1m上がった部分から隣地斜線を求めることが出来ます。

 

最後に

如何でしたでしょうか。

今回は前回解説した隣地斜線制限の緩和措置について解説しました。

他の斜線制限の緩和措置でも同じ名前の緩和がありますが、内容が若干違う部分がありますので、名前が同じだからといって同様の考え方をしてしまうと間違えてしまいます。

各項目での緩和措置を確認するようにしましょう。

 

今回は 隣地斜線制限の緩和措置【徹底解説】 というテーマで解説しました。

御閲覧ありがとうございました。

 

隣地斜線制限とは【わかりやすく解説】隣地斜線制限とは【わかりやすく解説】 隣地斜線制限についてわかりやすく解説をします。隣地からの高さの制限がどのように決められているのかをかみ砕いてわかりやすく解説します。...
斜線制限についてわかりやすくまとめて解説斜線制限についてわかりやすくまとめて解説 今回の記事は斜線制限に関する記事のまとめになります。各制限によってどのように高さの制限を受けるのかという事について解説しています。...
北側斜線制限の緩和措置【徹底解説】北側斜線制限の緩和措置【徹底解説】 今回は北側斜線制限の緩和措置について解説します。前回北側斜線制限についてわかりやすく解説しました、今回は少し難しい話になります。...
道路斜線制限~緩和措置について~【徹底解説】道路斜線制限~緩和措置について~【徹底解説】 今回は道路斜線制限についての緩和措置について詳しく解説します。少し難しい話になりますが、いくつかの緩和措置について出来るだけわかりやすく解説します。...