住宅

用途地域とは【わかりやすく解説】

今回は用途地域について解説していきます。

用途地域とはなんなのか、その地域によってどう違うのかを確認していきましょう。

 

用途地域とは

用途地域とは建築基準法により、その地域に建てられる建物の種類や用途を制限する為に定められたものです。

しかし、用途地域とは全ての地域にあるものではなく、都市計画法により都市の環境保全や利便の増進のために「市街地区域」と「非線引き区域」「準都市計画区域」が対象になっています。

簡単に言うと、みんなが自分の土地だからと好き勝手に建ててしまうと、統一感のない街並みになってしまいます。

住宅が密集しているところに急にデパートが建ったり、工場があったりしたらおかしいですよね。

そういったことがないように、大きく分けて「住居系」「工業系」「商業系」の地域に分かれています。

その中でさらに細分化され、全部12の用途地域に分けられています。

 

住居系

住居系は7つに分けられています。

それぞれの特徴を見てみましょう。

 

第一種低層住居専用地域

この地域は絶対高さ制限があるため、マンションなどの建築も可能ですが、3階程度の高さの物しか出来ません。

この地域に建てられる用途は「事務所兼住宅」、「店舗兼住宅」、「小中学校」、「診療所」、「600㎡以内の老人福祉センターや児童厚生施設等」となります。

事務所、店舗単体の用途の物は建築できません。

なので、閑静な住宅街になります。

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第二種低層住居専用地域

こちらも第一種低層住宅専用地域と同じく絶対高さの制限がある為、10mまたは12mを超える建物の建築は出来ません。

建物の用途は第一種と同じものに加え、床面積が150㎡以内で2階建て以下の「店舗」や「飲食店」、「コンビニ」等を建築する事が出来ます。

ちょっとした買い物などは近くで済ませられるため、第一種に比べ利便性がある地域です。

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第一種中高層住居専用地域

第一種中高層住居専用地域は第一種、第二種低層住居専用地域に建てられる用途に加え、「病院」、「大学」、「高等専門学校」、「専修学校」等を建てることが出来ます。

500㎡以下で2階建て以下なら「店舗」、「飲食店」、「スーパーマーケット」も建てることが出来ます。

また、300㎡以下の自動車駐車場、コインパーキングも可能になります。

中高層になると制限も大分緩くなるため、マンションなどが多い地域になります。

 

第二種中高層住居専用地域

第二種中高層住居専用地域になると、さらに制限が緩和されます。

第一種中高層住居地域に建てられる用途に加え、1500㎡以下で2階建て以下の「店舗」、「飲食店」、「事務所」を建てることが出来ます。

職場と住まいが近い地域になります。

 

第一種住居地域

第一種住居地域になると、3000㎡以下の「店舗」、「事務所」、「ホテル」、「旅館」、「ボーリング場」、「スケート場」、「水泳場」、「ゴルフ練習場」、「バッティング練習場」などスポーツ施設も建てられます。

雀荘」、「パチンコ屋」、「カラオケボックス」等は原則禁止になります。

また作業床が50㎡以下の工場も建築可能になります。

第一種住居地域までになると、かなり大型のマンションや店舗などを建てられる地域になります。

 

第二種住居地域

第二種住居地域になると、大規模な「店舗」、「事務所」、「ホテル」が建築可能。

第一種住居地域で原則禁止だった「雀荘」、「パチンコ屋」、「カラオケボックス」等も建築が可能になります。

ここまでくるとかなりにぎやかな街並みになります。

 

準住居地域

住居系最後は準住居地域です。

この地域は、3階以上または床面積300㎡以上の大きな自動車車庫営業用倉庫床面積150㎡以下の自動車修理工場床面積200㎡以下の劇場・映画館、営業用倉庫なども建築が認められる地域です。

住居系の地域の中では一番制限が緩い地域になります。

工業系

続いては工業系の地域について解説します。

工業系は3つに分類されています。

 

準工業地域

準工業地域は環境悪化の恐れのない工場の利便を図る地域。

工場の大きさの規制もなく、ほとんどの用途のものが建築可能ですが、「風俗営業店」、「安全上の危険性・健康上有害性のある環境悪化の恐れがある工場」は建築することが出来ません。

住宅や商店なども建築することが出来る一方で、工場や遊戯施設なども混在する為、騒音や振動などによりトラブルが起きやすい地域でもあります。

 

工業地域

工業地域では環境悪化の恐れがある工場でも建築が可能です。

住宅や店舗も建築は可能ですが、「学校」、「病院」、「ホテル」などは建築できません。

環境を悪化させる恐れのある工場も建築可能なので、住宅を建てるのであれば周囲の環境をしっかり確認しておく必要があります。

工場跡地などにマンションを建てて売り出すこともよくあるので、周辺の工場がどんなものか確認しましょう。

 

工業専用地域

工業系最後は工業専用地域です。

環境の悪化がかなり大きい恐れがある工場でも建築可能な地域です。

名前の通り、工業地としての利用が目的である為、「住宅」、「店舗」、「学校」、「病院」、「ホテル」等の建築は原則禁止です。

 

商業系

最後は商業系の地域の解説です。

商業系は2つに分類されています。

 

近隣商業地域

近隣商業地域では、「住宅」、「店舗」、「飲食店」、「展示場」、「遊技場」等の床面積合計10,000㎡以内の施設が建築できます。

また150㎡以内の工場も建築可能です。

商店街や、スーパーマーケットなどがある為、生活の利便性は向上しますが、大きさの制限がある工場なども建築可能なので、周囲の騒音や振動などには注意が必要です。

 

商業地域

商業地域はほとんどの建築物が建築可能な地域です。

150㎡を超えるまたは危険性または著しく環境を悪化させる恐れがある工場」、「危険性が大きいまたは著しく環境を悪化させる恐れがある工場」、「火薬類、石油類、ガス等の危険物の貯蔵、処理の量がやや多い施設」、「火薬類、石油類、ガス等の危険物の貯蔵、処理の量が多い施設」は建築する事は出来ません。

住宅も建築可能ですが、基本的に住環境の保護を目的としていない地域なので、住環境は重視されません。

 

最後に

如何でしたでしょうか。

出来るだけわかりやすく大雑把になってしまいましたが、一般の方はこれくらいの知識で十分だと思います。

需要があるならしっかりとした解説を載せてもいいのですが、おそらく建築士の勉強をされてる方くらいしか需要がないので、これくらいの解説の方がわかりやすいかと思い、こんな感じにさせてもらいました。

自分の購入しようとしている地域はどんな地域なのか、また隣接する地域はどんな地域なのか。

購入する前に確認して、住んだ後に目の前に工場が建ったりって事がないようにしましょう。

 

今回は 用途地域とは【わかりやすく解説】 というテーマで解説しました。

御閲覧ありがとうございました。

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